大学院卒業後の就職過程

ここでは、オランダ大学院を卒業した後の、就職過程について説明していきます。とりあえず私が考えていたことと


オランダ、ロッテルダム中央駅付近

進路決め

オランダ大学院を卒業後は、どのような進路にするかを決める必要があります。

シナリオとしては、以下の3つが考えられます。

オランダの大学院卒業後に…

  1. 日本に帰国して、日本で就職
  2. 日本に一時帰国して体制を整え、再度オランダに戻って職探し
  3. オランダにそのまま残って、オランダで職探し

1と2の何が違うの?と思う方がいるかもしれませんが、2の場合は、大学院卒業後(3年以内)に、学生の滞在許可証ではない、新たな滞在許可証(仕事探し許可証/zoekjaar hoogopgeleiden/orientation year)をオランダに申請します。その許可証があると、大学院を卒業してもオランダで一年間仕事探しのための期間が与えられます。つまりその期間中はオランダで自由に仕事を探すことができ、もし仮に仕事が見つかった場合、企業側に労働許可証を申請してもらい、オランダで就職するという形になります。

就職過程の例

私が選択したのは上記の3で、過程としては以下のとおりです:

20XX年6月: オランダ企業でのインターンシップ終了、と同時に大学院卒業(インターンシップが大学院のカリキュラムの一部であったため。また本来の卒業予定月は8月でしたが、私の場合は2ヶ月早く卒業しました)

20XX年7月: 新たな滞在許可証「高度人材向け就職活動ビザ(探索年ビザ)」(オランダ語でzoekjaar hoogopgeleiden/英語でorientation year)を申請 -> 受け取り

20XX年7月-9月:別のオランダ企業でインターンシップ(理由としては、新たな仕事の経験を得るため。ただこの期間中も、もちろん仕事は探していました)

20XX年7月-11月: 仕事探し+面接受けをひたすら続ける

20XX年11月: 就職先決定

20XX年12月: 仕事開始

理想としては(というかよくあることなのですが)、インターンをした会社がそのまま雇ってくれることです。その場合は、インターンの終わりが近づくにつれて、担当者(上司)から何かしらの連絡が来ます。

失敗したこと

私は比較的早く就職先を見つけられたからよかったですが、一つ失敗したこととして、大学院を卒業してすぐに新たな滞在許可証を申請してしまったことです。学生の滞在許可証は、大学院を卒業してもその年の12月まで有効だったので、あと4ヶ月くらいは学生の滞在許可証をそのまま保持することができました。その場合は、新たな滞在許可証を12月に申請・受取し、来年の12月まで1年間フルに就職先を見つけることができたのですが…その時はそのようなことを知らずに、大学院卒業後にすぐさま申請してしまいました。

1年という期間は長いようで短いです。特に仕事探しの1年となると、オランダでの滞在期限が短くなってくると焦りますし、なるべく1ヶ月でも長く滞在したいことだと思います。ですので、オランダに残って職探しをする場合は、(大学院を卒業しても)大学院での滞在許可証が切れるギリギリまで保持し、その後に新たな滞在許可証を申請する方がよいです。

注意したいこと

基本的に、入社してからの最初の3-4年間ほどは、同じ会社(組織)で働き続けなければなりません。というか、その方がストレスがないと思います。入社する際に、会社から労働ビザ(Highly Skilled Migrant Visa = 高度知的人材ビザ)が給付されます。この時、学生ビザから労働ビザに切り替わるため、もし仕事を辞めた場合はその労働ビザが有効ではなくなってしまいます(正確には無職になってから半年間は有効)。ですので、もし仮に今の職場で仕事を辞めたい場合は、転職で他の会社を見つけて、その会社に新たな労働ビザを申請してもらわなければなりません。

最初の3-4年間は働いた際に、オランダ永住ビザを自身で申請できるようになります。永住ビザの申請要件として、最低でもオランダに5年間住んでいる、という要件があるからです。仮に学生ビザで大学院に2年間オランダにいた場合は、その期間は1年間としてカウントされます。その後に仕事探しの期間のビザ(これもまた半分としてカウント)、労働ビザでの滞在期間(これは普通にカウント)を合わせて、合計が5年以上になると、永住ビザの申請要件を満たします。

例として:

  • 大学院(学生ビザ)で2年間学び卒業 -> 永住ビザの際に必要な滞在期間1年間としてカウント
  • 探索年ビザ6ヶ月仕事を探した -> 永住ビザの際に必要な滞在期間3ヶ月としてカウント
  • 労働ビザで4年間働いた -> 永住ビザの際に必要な滞在期間4年間としてカウント

「1年+3ヶ月+4年間」で合計「5年間と3ヶ月」となるため、この場合は永住ビザの申請を満たします。

個人的な意見として、入社して数年で辞めることはリスキーですので、お勧めしません。もし他の会社に転職したい場合は、その他の会社もあなたに労働ビザを申請してくれるかどうかを、ちゃんと確かめなくてください。

最後に

進路を決める際は、大学院を決める半年前くらいには、どのようにするか予定を固めておくとやりやすいです。つまり、大学院に入学する前に、卒業後にはどのような進路を築きたいかを決めておいてください。また、今持っている滞在許可証がいつ有効期限が切れるのか、切れるまでにちゃんと申請した新たな滞在許可証が届くかは、よく確認してください。